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京都シネマ

Groupe "Japan"

映画

フランス映画にもっと親しもう!京都シネマでは、クラブ・フランス会員証提示で、フランス映画を割引価格で見ることができます。2, 3月のラインナップをご紹介!

アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
※上映時間や詳細については京都シネマまでお問い合わせください。
www.kyotocinema.jp

『ジャネット』
2/18(金)~2/24(木)
Jeannette, l’Enfance de Jeanne d’Arc/2017/仏/112分/監督:ブリュノ・デュモン/出演:リーズ・ルプラ・プリュドム、ジャンヌ・ヴォワザン、リュシル・グーティエ
『ジャンヌ』
2/25(金)~3/3(木)
Jeanne/2019/仏/138分/監督:ブリュノ・デュモン/出演:リーズ・ルプラ・プリュドム、ファブリス・ルキーニ、クリストフ

長編デビュー作『ジーザスの日々』がカンヌ国際映画祭のカメラドール特別賞を受賞したのを皮切りに世界でも注目を集め、第2作『ユマニテ』では、カンヌ国際映画祭の審査員グランプリ、主演男優賞、主演女優賞の三冠に輝くなど、輝かしい功績を収めている映画監督ブリュノ・デュモン。とりわけ、2014年の『プティ・カンカン』では、映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」が選ぶ2014年の映画ベスト10の第一位に選出され、いままでのシリアスな作風から一転して喜劇を作り上げ絶賛された。しかし、彼の作品は、観客に受け入れられることもあれば、こき下ろされることもある。今回上映する『ジャネット』と『ジャンヌ』も、観客を戸惑わせるだろう。聖女であり、魔女であり、祖国を救う国民的英雄ジャンヌ・ダルクを描いたこの2作は、詩人で思想家シャルル・ペギーの『ジャンヌ・ダルク』と『ジャンヌ・ダルクの慈悲の神秘』にインスパイアされて映画化された。『ジャネット』では神の声を聞く体験と戦いに旅立つまでの幼年期を、『ジャンヌ』では異端審問と火刑までを描いている。
『ジャネット』は、奇妙奇天烈な音楽劇だ。音楽を手掛けたのは、フランスのミュージシャンでブラックメタルやブレイクコア、バロック音楽の融合を試みる実験的なメタラー、Igorrr。ジャネットのあまりにもぎこちない踊り、神の登場シーンのなんというか馬鹿馬鹿しさ、修道女シェルヴェーズとジャネットのヘッドバンキングのシーンは仰天させられる。しかし、素晴らしい映画なのだ。というのも、ぎこちなくも大地を踏みしめるそのステップはありあまるエネルギーの爆発を感じさせるし、ヘッドバンキングは祈りのように思えてくる。完璧ではない所作のなかに、本質が宿っている。こんなにも、アンマッチなものが、真剣なものになり、キッチュでストイックな映画として心に残るものになるのかと、デュモンの手際に驚かずにはいられないだろう。
奇妙な歴史音楽劇とは打って変わり、『ジャンヌ』では、儀式と弁論が中心をなす心理活劇に。前作では、神の視点のように自由に駆け回っていたカメラは、一転して様式的な映像美へと、そして劇判もIgorrrから国民的歌手クリストフ(なんと本人出演!) に代わり、音楽の意味はジャンヌと神の交信として変化する。『ジャンヌ』では、ひとりの少女に向けられる教会の権威たちの視線や言葉の滑稽さが際立つ。彼女の揚げ足を取り、嘲笑を浴びせかけ、破滅に追いやっていくその姿は、インターネット上で問題となる現代の「魔女狩り」そのもので、現代に警鐘を鳴らすかのようだ。
ジャンヌ・ダルクの物語は、これまで、ジョルジュ・メリエスが1900年に撮った作品にはじまり、カール・TH・ドライヤーによる顔の映画こと『裁かるゝジャンヌ』や、イングリット・バーグマンが主演したR・ロッセリーニによる『火刑台上のジャンヌ・ダルク』、そのほかブレッソンやリヴェット、リュック・ベッソンなどあまりにもたくさんの人々を魅了してきた。今回の2作も随所に、過去の「ジャンヌ・ダルク」映画のオマージュも感じさせる演出でありながら、決まり事を解体していっしょに冒険を楽しむような作品たちだ。

日時:2022年2月18日~3月3日
 
料金 : 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
    
お問い合わせ : 075-353-4723

会場 : 京都シネマ
〒 600-8411 京都市下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F
    
詳細:https://www.institutfrancais.jp/kansai/agenda/kc-2022-02-01/

Du Vendredi 18 février 2022
au Jeudi 3 mars 2022
Kyoto Cinema
〒600-8411 Kyoto, Shimogyo Ward, Suiginyacho, 620 COCON KARASUMA3F
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